微妙なお年頃の日々

四十路の微妙な日々をつづるどうでもいい話

老いと逆不気味の谷

不気味の谷」とは、3DCGの人間の絵などがリアルに近づくにつれ、絵のバランスが崩れて不気味に感じる現象である。

本当の人間でもなく、絵としても成立しない。

バランスが崩れる所というのだろうか。

ここで書くことは、この本来の意味とは逆で、人間が絵(作り物)に近づくという話である。

勝手に「逆不気味の谷」と呼ぶことにする。

最近よくこんなことを考えるようになった。

人の顔写真や、テレビCMなど見ていてそれを感じることが多くなったのだ。

たぶん修正しすぎで、ツルツル過ぎる肌が、絵のように見えて、なんか気持ち悪い。

だいたい若い人でなく、まあまあ歳をとっている人に起きる。

好きな俳優のカレンダーも不自然な修正の写真が増え、それが逆に老いを感じて、買うのをやめてしまった。

光が当たりすぎたり、毛穴のないツルツルの肌、顔が老けてるのにフサフサの髪の毛、若過ぎる服装、濃い化粧など…。

なぜそう感じることが増えたのか?

修正技術が進んだのか、修正にマヒしてしまったのか。

自分が老いて、どれくらいが自然なのかわかるようになってしまったのか…。

かといって、リアルすぎるのもよくない。

キムタクがはげたら悲しいし(その前にカツラでも被って欲しい)、転職のテレビCMみたいに毛穴バリバリのドアップも見たくない(若い子はいいけど)。

私も証明写真に美肌効果をつけているし。

不自然になり過ぎないように、多少のリアリティがある、ほどほどの修正が良いと思うのである。