微妙なお年頃の日々

四十路の微妙な日々をつづるどうでもいい話

電車の二人のおじさん

この前、都会へ向かうため、電車に乗った。

向かいに座るおじさん…といっても、私よりいくぶん若そうな男性が、近くに立ったおじいさんに近いおじさんに、さっと席を立って譲ろうとした。

しかし、すぐ降りるからと断られて再び座った。

なんと気持ちのいいわ、おじさんだ。

さっと言えるっていいよね。

どうしようともたもた迷う私は尊敬しかない。

(おじさんとおばさんしか出てこない話)

その帰りの電車で、横に並んで立っていたおじさん…、私より上かな?

途中で前の席が空いて座ったので、そのまま私は斜め前の手すりをつかんで立っていた。

おじさんからすれば、右前の手すりになるか。

降りる駅が近付き、車内アナウンスが流れ出し、停まる数分前におじさんは立ち上がりだし、脱いでいたスーツのジャケットを着たりとかしてゴソゴソし始めた。

停車前だし、手すりにつかまってないと不安なので、手すりをつかむ私の手におじさんの背中とかがトントン当たる…。

人の身体に触れたくないけれども、不安定なので離せない…。

まだ立つの早いでしょうがとか、せっかちだなとか、当たってますぞとかおいいとか思った(でも言うほどでもない)。

洒落たスーツを着てても、人に当たっても気にならないという…。

元から気にしない派なのか、歳とって気遣いがゆるゆるになったのか。

私も人のこと言えないのよな…。

若い頃はすごく気にしていたのに、今では図々しくなったわ…と怖くなる時がある。

図太くなって楽になるのはいいことだけれど、人に迷惑掛けないようにしたいわ。