この前、本屋さんのレジで、かさばるものが多くて、感染予防のついたてに引っ掛かって、店員さんと押したり引いたりで、ちょっと手が触れてしまった。
ハッと思う。
…めっちゃすべすべしてる…っ。
すべすべとはこのことをいうのか、ヘレンケラーのあのシーンのごとく。
それから、商品を並べる店員さんの手を見れば、白くてきれいで…、白魚のような手とは略。
「きれいな手ですね」と心の中で思った。
(気持ち悪い客にならないように、ちゃんと表に出してないぜ)
人の手に触れることが滅多にないし、気持ち悪がられないように極力触れないようにしているので、余計衝撃を受けた。
…相手をすべすべだと思うということは、自分の手がいかにそうでないということか…。
…確かに、私の手は白くないし、ずんぐりむっくりしてるし、きゃしゃな指輪が似合わないし、肌のキメが荒くて、おばさんでなくておじさんみたいだし、いつつけたかわからない傷があるし(がさつ)、柔らかくない…。
ひどい時はおばあちゃんみたいな肌感な時もある…。
爪の形もあちこち欠けて不揃いだし…。
店員さんとは正反対である…。
…よよよっ。
その日の夜、ハンドクリームをとりあえず塗った…。
あと、もうちょっとやせようかな…。