微妙なお年頃の日々

四十路の微妙な日々をつづるどうでもいい話

舞踏を見に行った

子供の頃に母がテレビで見ていた明智小五郎のドラマとかでおおおと踊っている、暗黒舞踏という、不思議でなんかひかれるものが、公演されるというのをたまたま知って、この前見に行ってみた。

ウィキペディアによると、暗黒舞踏とは、前衛舞踏様式のひとつで、舞踏とも呼ばれているらしい。

スキンヘッドで、全身白塗りというイメージだけれど、白塗りは必ずではないという(へー)。

今回見たのは白塗りだったけれど。

タイとかのお坊さんのような袈裟みたいな衣装に、スキンヘッドの白塗りが、仏像の様である。

山岸凉子のマンガみたいだ(神様が出てくる短編)。

途中、黒いワンピースの衣装も…、扉が開いた。

スキンヘッド、白塗り、男性、黒いロングワンピース…、いい…(中二心に響いた)。

日本的な、スピリチュアルな音楽と不思議な踊り。

途中、静止したり、何度も繰り返される踊りのところで、食後のぽかぽかで意識が途切れ途切れになってしまったのだけれども…(不覚)。

白塗りの粉がふわっと煙のように上に飛んでいくのも、神秘的。

踊りと踊りの入れ替わりで、そっと次の人が現れ、終わる人が去って行くところもなんかいい。

そして、終わりの暗い舞台にぼんやりと見える白い演者のシルエットの不思議な感じもいい。

踊る人の身体も美しい。

ムッキムキじゃなくて、踊るための筋肉はいい(結局筋肉好き?)。

終わってから、もらったリーフレットの批評家の言葉を見て、なるほど、そう言われるとそうとれるなとか思って、タイトルと共にもう一度振りのひとつひとつを確認して見たくなった。

…気を失っていたところも含めて。

振りそれぞれに意味がありそうだ。

あぶったスルメをかじるみたいに、何度もしがみたい。

後からふつふつと、しがみたい、しがみたいわ…!となったので、DVD予約しちゃったぜ。

…でも出るの何ヶ月も先なのよな…。

もしまたあったら…、ご飯はあまり食べないで、開演を待つ間にプログラムをよく読んで、タイトルを頭に入れて、観よう。

子供の頃見た明智小五郎のドラマでのイメージは、おどろおどろしていたけれど(江戸川乱歩感)、実際に見たら、そういうことはなく、神秘的だった。

またあったら観に行きたいな。

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「あわせ鏡のはざまでー交差」山海塾