微妙なお年頃の日々

四十路の微妙な日々をつづるどうでもいい話

情けない1日

ある天気のいい日、散歩しながら寄ったカフェでランチをした。

おしゃれランチで気取りつつ過ごしていたら、カトラリーを取る時に、腕が横にあったアイスティーのストローに当たり、倒れて右下半身と横へバシャっと中身をぶちまけ、グラスはパリーンと床に落ちて割ってしまった…。

十数年はなかった失敗に、あわわとなっていると、お店の人が来て、「やりますから大丈夫ですよ」と片付けてくれた(神)。

しかも、新しい物まで持ってきてくれた…(神神)。

申し訳なさと、恥ずかしさに「すみません」「ありがとうございます」となりながら、びしょ濡れのズボンをちょっと拭いた(恥ずかしかったので、軽く抑える程度)。

なんでもないようにしながら、弁償しないとなとか、新しいお茶代も出さないととか、パンツまでは濡れなくて良かったなとか、濃い色の服じゃなかったらこぼしたの丸わかりで1日過ごすところだったわとか、天気がいいから歩いてたら乾くわいとか、その後の食事は味もそっちのけで、ぐるぐる考えていた…。

さっきまでの浮かれた気分は一気に消沈した…。

会計の時に、こぼした分払いますと言ったけれど、親切に大丈夫ですからと言われ(神神神)、「すみません、ありがとうございます」となりながら店を出た。

(店員さんとお店に幸あれと祈るよ…)

で、散歩を続ければ、トップスのニットのお腹の所も濡れているのに気づいて、何気にそっと拭きながら、また天気の良さに、少し気分も晴れていく(ズボンもいつの間にか乾いたし)。

そしてふらりと入ったおしゃれなお菓子屋さんで商品を選んで会計になると、店員さんに「キャッシュレスのみですがいいですか」と言われる…。

「えっ…」である。

そんな最先端な(?)店に行ったのは初めてである(田舎の地元なめてた)。

しかし、私はナナコカードしか持ってないし、しかも持ち歩いてもない、ノーキャッシュレス原人である…。

(しかも行く予定があったら持って行く奴)

持ってきてないし、対応してもない…。

「…あ、ごめんなさい、キャッシュレスがないのでやめます、ごめんなさい」と言うしかない…。

というか、「キャッシュレスがない」って何だよ…。

(テレビCMの「キャッシュレスじゃない? じゃあやめまーす」の逆バージョンである)

すると、哀れに思ったのか、「今回は現金で良いですよ」と言ってくれて、何とか購入できた…(神)。

こんな感じで、お店の人の好意を(図々しく)もらった日である…。

ついてない、いや、お店の方が迷惑客(私)が来て、ついてない日だ…。

スマホにあれこれ入れたくないし、電車にもそこまで乗らないしで、持ってなかったけれど…、Suicaでも作ろうかな…。

(時代に乗り損なってる残念なおば感…)

その後、家に帰り、ぶちまけたアイスティーで濡れて乾いた服を洗濯機にかける。

干す時、トップスのニットに毛玉がちょこちょこ付いているのに気づく…。

気取ってたけれど、よれよれだったんや…と情けなくなった…。

でも、衣替えしようと、今日着たら洗ってしまおうと思ってたところだったんよ、本当に…。

ずるずる前のシーズンの服を着てた私がいかんよ…、だから色々やらかしたのよ…としょぼくれた…。

そして、衣替えせねば!と、シーズンの服を出して来てアイロンを掛けた。

前シーズンのは、今他の洗濯で一杯で干す所がないので、また別の日にしよう…。