微妙なお年頃の日々

四十路の微妙な日々をつづるどうでもいい話

迷っているうちに通り過ぎる

私は、大縄跳びでなかなか入れない派である。

雨の日、大都会の駅へ向かう階段を登っていた時、何か音がすると見ると、すれ違った女性がトレンチコートの腰ひもが外れて、バックルを引きずって歩いていた。

あっとなって、汚れてしまうし、危ないから言ってあげないと(徳を積まねば)と思っている内に、後ろにも続く人がいて、追いかけられず、通り過ぎてしまった…。

こういう時、ぱっと言えないのよね…。

その前も、エスカレーターの前にいる女性のカーディガンが裏なのに気付いて、言った方がいいか迷って結局言えなかった…。

汚してわざとなのかもしれないし、静かなたくさん人のいる前では恥ずかしいかなとか考えてしまったのだ。

どちらも乗り換えに追われて急いでいたので、追いかけて行ってまでができなかった。

コートの人は言った方が良かったよね…?

カーディガンはじっくり見ないと気付かないかもだし(言い訳)。

逆に私も、ズボンのチャックが開いていて、通りすがりの女性に教えてもらったことがあった…。

超恥ずかしかった…。

でも、教えてもらわなければ、トイレに行った時か、家に帰った時に気付いて、「あれ、今日全開のまま過ごしてたの…!?」と超恥ずかしくなっただろう。

どっちがましか…、何人かの人に「あの人開いてるわ」と思われるよりは、いいのかな。

どっちも超恥ずかしい究極の選択である。

さっとスマートに、教えてあげられる人になりたいよ…。