私は見たくない物は見ない派である。
だから、鏡に映ったブサイクな自分はちゃんと見ないで、現実逃避のフィルタをかけている。
薄くなった髪のことも極力見ないようにしている。
自分の歳も数えないし、あいまいにして考えないようにしている。
…それを貫き通せたら幸せなのだけれども。
たまに我に返ってしまうのだ。
気を抜いてふとした時に映るリアルな自分を見た時…。
どう分けても薄毛が隠れない時…。
テレビを見ていて、「あれ、この人と同い年だな」とか思って、そして自分の老け具合まで気付いた時…。
いつも3歳くらい年下だと思っている後輩が、かなり年下だったと我に返る時…。
書類に年齢を書かないといけない時に、「何歳だったっけ」と計算した時…。
ひえぇと嫌な汗が出る。
…忘れたままでいさせてよ!