微妙なお年頃の日々

四十路の微妙な日々をつづるどうでもいい話

同じようなことが起こるとは

フードコートのうどん屋さんで、家で食べる用にテイクアウトしようと、注文口で注文したんですよ。

「テイクアウトで、うどん弁当ください」と。

そこの店員さんがアジア系の外国の人で、日本語もイマイチだったのと、私もマスクで声も小さかったのか、挙動不審だからなのか、なかなかメニューが伝わらない。

それでもなんとか通じたようで作り出した。

しかし、見るとお店で食べる感じで陶器のどんぶりに入れだしたので、「あっ、テイクアウトですよ」と声をかけたら、店員さんはおもむろにどんぶりのうどんをビシャっと捨てた。

えっ、あっとなんか悪いことをした気分になるも、店員さんにもう一度、「テイクアウトで、うどん弁当を」というが、再びゼロに戻って「ん?」という感じで通じない。

どうしたものかと外国に来た気分で、近くにあった飾ってあった写真入りのメニューを取って指差し、「これ、これです」というがなかなか理解されない。

え、全然通じない? どうしようとちょっとパニックになりつつ、レジで立っている別の店員さんの方を見るが、助けは来ない(子供を崖に落として厳しく育ててる?)。

お互いジェスチャーを交え、なんとか通じ、レジに行った。

会計をしながら、客が私しかいないのだから、助け舟を出してくれてもと、声をかければよかったとそこでやっと思う(パニックだった)。

外国の店員さんでも、多少通じにくい時があっても通じていたが、この時は異国に行ったかと思うくらい通じなかった。

英語なら通じたかなと後になって思ったが、できなかったかな(私ができない…)、そんな人間力は持っていない(ぐぬぬ)。

やっと注文した通りの商品を受け取ると、どっと疲れがきた。

もしやパラレルワールドに行ってしまったのでは…?(こんな異世界転移したくないよ)

その店員さんが慣れるまでは行くまいと心に決めた。

で、タイトルの話。

以前読んだ松尾スズキのコラムで似た話があったなと思ったのだ。

うろ覚えなのだが、彼が立ち食いそばへ行った時、「ネギ抜きで」と注文したら、ネギがのって出てきたので、「あ、ネギ抜きで注文したんですが」と言ったら、店員さんが出したそばを引いて、ビシャっと捨てて、作り直したという…。

ネギを抜くのは大変だし、香りもついたのでしょうがないかもしれないが、目の前で出来上がった料理を捨てられるという、自分は悪くないはずだが、なんか申し訳ない感じ…。

読んだ時、いたたまれないなと思って、記憶に残っていたのだが、私も同じような体験をするとは…。

久しく海外に行ってなかったが、行った気分になれたし、笑い話になった(と思うことにする)。