ある日…、ふと大衆演劇を見に行きたくなった。
数年振り2回目である。
(前回の記事 大衆演劇を見に行った)
町のスーパー銭湯はひと月で劇団が変わるので、今はどんな劇団かしらと検索すると、個性が強そうな感じが良さげである。
(最近個性の強い人にひかれるのだ/紫吹淳の宝塚時代の動画を見たりしている)
で、よし行こうと行ってきた。
お昼ご飯を食べながら見るってぜいたくよね。
今回は平日のポケットに入ってしまったのか、お客さんは前回より少なめで、ビールを飲む感じの人が多い中、ご飯の美味しそうな匂いをさせて食べるのはちょっと恥ずかしかったわ…(でも食べる!)。
今回観たのは一見劇団の劇「籠の鳥」と踊りのショーである。
ストーリーはちょっとむむむだった。
(あらすじ/ネタバレ注意)
戦に負けた武士が漁師に助けられ、面倒を見てもらっていた。
京で目を治せると聞いた漁師は、思いを寄せる娘をそばに置いてくれるなら、なんとかして費用を集めると提案すると、武士は目を治し帰って来たら結婚すると誓う(そりゃそうよ/嫌な予感)。
それから京に行った武士は芸者に面倒を見てもらって暮らしていた…(まさか…?)。
武士の後を追った娘に会いに漁師が武士の元に訪れると、芸者と仲の良い武士に、漁師の娘だと明かせずに武士の世話をする娘と再会した。
漁師は娘の正体を明かし、武士と親密な芸者をせめ立てると、武士は京に着いた時にお金を盗まれ、困っていたのを芸者が助けてくれたと言う。
漁師が工面してくれたお金を盗まれたというのが申し訳なくて帰られなかったと(ホッ?)。
一悶着あって、芸者が身を引き、武士と娘が結ばれたのだった。
流され体質で、自分のことで揉めてるのに入ってこない武士の「しっかりせえ」感と、目が見えなかったとはいえ結婚の約束をした相手が側にいて気づかんのかいだし、もう武士と芸者(そこまで悪くない)、娘3人で暮らせばいいのでは…と思ってしまったわ。
…まあそうしても、若い娘の方に偏って、微妙な感じになるかな…(歳とると年上に感情移入しがち)。
芸者が武士に待っている娘がいると知っていたのか、武士が言っていたのかを描くとモヤモヤがましになるかな…?(武士が言っていなかったらモヤモヤが増えるけれども)
ヒーローの魅力が感じられないとラブストーリーがおもしろくないやつである(どこがいいのかわからないが邪魔をする)。
ストーリーはむむむだけれど、劇自体はコメディ部分も多めで面白かった。
「俺出番ここだけだから」とかを挟んだり、客いじりがあったり、コントも結構多かった。
コントはちょっとクドいところがあって、私だったらここはちょっと短くするかなとか思ったりして観ていた(誰)。
ショーの方は、同じ人が何度か登場して(前のは少なめだった)、最近の演歌はどんなのがあるのか知れるほどボリューム満点だった。
おかげで技量の差がわかって面白かった(座長はやっぱり良い)。
ダンス要素もあって、これからはこういうのもありかもなと思った。
振り付けが現代風なのもあるのも、この劇団の個性かな。
あと、おひねりの花輪やグッズ販売を役者の人が、劇と踊りの合間にしていて、なるほどなあと思った。
花輪の値段もお手頃だし、ちょっとやってみようかなというライトな人も取り入れられそうだ。
私もちょっと迷ったりして…、あと何回か行かないと渡す勇気はまだ出ないだろうな(小心者)。
もちろん、直接いつもの現金(白い封筒と着物の襟につけるクリップ)を渡すのもアリのようである。
役者さんは若い人が多い印象。
特にイマドキなひょうひょうとした役者さんな人は、人気がありそうだなと思った。
もちろん、ベテランの役者さんは貫禄があってさすがだし、個性が強い若い人も魅力があって、これからもっと良くなるかなと思いをはせたのだった(誰)。
そして当たり前だけれど、劇団が違えば違うのだなと実感した(それぞれ良い)。
前回よりてんこ盛りだったので(最初から最後まで見た)、帰る時は身体がガチガチになっていた…。
芝居と踊りの合間にトイレに行って体を動かすといいかもしれない。
(長い分、ドリンク追加をしてしまう罠にもかかった)
…相変わらず、お見送りの役者さんには近付けず、そそくさと去る…。
まだまだハードルが高い…。
これから行く間隔が短くなっていくのか…?
手頃な料金でいつでも行ける、近くで見られる舞台(異空間)というのはいいよねえ(なるかも?)。
ーーー
今まで、期間中ずっと同じ演目かと思っていたけれど、日によって色々な演目があるのを今回知った。
劇団を気に入れば、何度でも通ってしまう沼があるのだ…。
危ないぞ…!
(今回の劇団は役者さんが多いので、見応えがありそうな花魁ショーも行きたかったわ)